高価格の理由も説明!
医療用ウィッグとは?
脱毛症や抗がん剤治療などによって毛髪が抜けてしまった人が一時的に装着するウィッグのこと。
一般的なファッション用ウィッグとは違い、JIS規格が設けられています。
皮膚刺激数、有害物質の検出度、耐久性能などの設定値がこまかく定められ、l通気性がよく、分け目やつむじが自然、サイズ調整がしやすい特徴がりあります。
そのため、一般的なファッション用ウィッグよりも価格が高い傾向にあります。
医療用ウィッグの相場
既製品のものからオーダーメイドまでタイプによって価格帯はさまざま。
既製品のウィッグの相場は2万円~10万円程度です。
メーカーや素材などで価格も異なります。
また、オーダーメイドのウィッグの場合、価格帯は10万円以上するものが多く、既製品よりも価格は高くなります。
しかし、その分、頭のサイズからはかり、自分の毛質や色味などまですべて希望にすることができるので、自分の悩みをカバーするウィッグとなる可能性が高いです。
この記事では、既製品のウィッグをご紹介しています?
医療用ウィッグの助成金と医療費控除
抗がん剤治療などの副作用で髪が抜け、医療用ウィッグを付けている方が利用者の大多数かと思います。
しかし、現時点で医療用ウィッグは医療費控除や健康保険では対象外です。
精神的にも肉体的にもつらい患者様のために、抗がん剤治療の副作用による脱毛に対して、購入代金の一部負担を助成してくれる取り組みが始めた自治体も一部あります。
医療用ウィッグの選び方のポイント!
ポイントは下記の5つ。
【1】既製品かオーダーメイドか
【2】部分ウィッグかフルウィッグか
【3】毛質
【4】つむじが自然なものを
【5】男性の医療用ウィッグは生え際も要チェック
【1】既製品かオーダーメイドか
医療用ウィッグには既製品、セミオーダー、フルオーダーの3種類があります。それぞれの違いを紹介します。
既製品のウィッグの特徴
既製品の特徴はすでにヘアスタイルが決まった形で販売されているため、自分好みのスタイルを選ぶだけでいいので短時間で、手軽に入手可能です。すぐにウィッグが欲しい方にオススメ。またオーダーウィッグよりも価格がリーズナブル。
セミオーダーウィッグの特徴
セミオーダーウィッグの特徴は、テンプレートヘアスタイルから、よりご自分にフィットするように調整をしてくれます。
フルオーダーのウィッグの特徴
フルオーダーのウィッグの特徴は、既製品に比べ高価で入手するまで時間がかかります。まず店舗でカウンセリングを受け、頭の形を計測し、毛質やヘアスタイルなど細かい希望などを伝えていきます。一度希望を受けて制作をしますが、着用感を確かめるために複数回足を運ぶことにもなります。自分にピッタリの自然なウィッグが手に入ることがメリットです。
【2】部分ウィッグかフルウィッグか
フルウィッグは抗がん剤治療の副作用でほとんど髪の毛が抜けしまう方、円形脱毛症の悪化などに対応できます。抗がん剤治療を受ける予定の方々は事前にフルウィッグを準備しておくことをオススメします。
また部分用ウィッグ(ヘアピース)は部分的な円形脱毛症の方々に対応することができます。
治療の状態をみて部分用ウィッグという選択肢もあり得ます。
【3】毛質を選ぶ
医療用ウィッグは主に3つの毛質が用意されています。
自然な髪質の人毛タイプ
人毛は人間の髪の毛が素材。
不自然なテカリがなく、自然なツヤ感や陰影が特徴。
化学繊維とは違い縮れや絡まるというトラブルも少ないです。
一方で、人毛なので毛質にバラツキがあります。
ドライヤーやヘアアイロン、コテなどは使用可能ですが、スタイルを長時間キープするのは難しいです。
価格が安くお手入れのしやすい人工毛タイプ
人工毛は、ファイバーを素材にしている毛質。
人工毛特有のテカリがあり、商品によってはまわりに違和感を与えるケースもあります。
しかしながら、素材が化学繊維のため形状記憶させやすく、カールなどを長時間キープ可能。
また、耐熱性人工毛の場合、ドライヤーやヘアアイロンが使用でき、お手入れもスムーズです。
人毛と人工毛の良いとこどり:人毛ミックスタイプ
人毛と人工毛を両方使ったタイプが人毛ミックスです。
人毛の自然なツヤ感と人工毛の形状記憶のいいところを取り入れているものが多いです。
また、人毛ミックスは選べるヘアスタイルが豊富で、はじめて医療用ウィッグを装着する人からも人気。
【4】つむじが自然なタイプを選ぶ
医療用ウィッグは、毛質だけでなくつむじの確認も重要。
つむじや分け目から見える部分(人工スキン)が特殊素材なら本物のように見せることができます。
しかし、人工スキンを採用していてもつむじが不自然な位置にあると違和感のある医療用ウィッグになってしまいます。
つむじの表現方法は各メーカーによって異なるため、画像をこまかく確認したり実際に試着したりしてから購入しましょう。
【5】男性の医療用ウィッグは生え際も確認!
男性は短いヘアスタイルが主流。生え際やもみあげ、襟足を事前にチェックしましょう。
女性用よりも地肌の見える範囲が広くなるため、生え際やもみあげ、襟足が不自然に見える医療用ウィッグをチョイすると違和感を与えてしまいます。
メーカーによっては、内側の人工スキンを極薄にして自然な生え際やもみあげを再現したり、襟足の浮きを抑えたりしている商品も。
どのような工夫をしているのか説明書きや画像を確認し、口コミなどもチェックしましょう。
【医療用ウィッグの人気メーカー】『アンベリール』おすすめ商品!
アンベリール『スライド・レイヤー em-36 バリュータイプ』
着けていることを忘れるほどの自然感
医療用ウィッグの人気メーカーといえば『アンベリール』。自宅で試せる10円試着をおこなっており、気に入ればアレンジもしてくれるサービス付き。価格も3パターンの固定価格からお好みを選べばOK。
また日本人の頭の形を研究してつくられた立体縫製とベースネットでかぶりやすさを実現しています。
頭頂部の分け目やふんわり感にこだわり、ウィッグの違和感をなくした医療用ウィッグです!
アンベリールでで人気1位のウィッグです。
【高齢者にも自然に馴染む】『アデランス』おすすめ商品
Aderans(アデランス)『フルウィッグ 自然色』
長時間付けててもムレない!
ブラシのとかし方を変えるだけで、イメージチェンジができるウィッグです。
少しカールが強めですが、手ぐしなどでなじませれば自然な髪の流れに。
本体のベースキャップは体感温度制御構造になっており、長時間使用してもムレにくい設計。
サイド部分には銀糸配合素材を使用しています。
医療用ウィッグ【女性用】おすすめランキングTOP7自然なつむじや人毛ミックスタイプも!
女性向けの医療用ウィッグのおすすめ商品を紹介します。
1位 ネクストラボ『Custom Full Wig NEW CASUA』
人毛100%の『Custom Full Wig NEW CASUA』。
巻いたり結んだりすることができるので、ヘアアレンジを楽しみたい人にもおすすめ。
色合いや陰影が自然な人毛タイプ
すべてに人毛を採用している医療用ウィッグです。
つむじや分け目などのトップはハンドメイドで、自然なつくり。
もちろん、ドライヤーやコテ、ヘアアイロンの使用も可能です。
人毛は毛質のやわらかさと色合い、陰影が自然で、さまざまなタイプの顔立ちに合います。
カラーは5種類展開。
2位 アクアドール『ヴィーナス ノーカットセミロングウィッグ』
そのままつけても上品なセミロング。前髪の毛量や長さがあるので顔まわりのカットも自分好みに仕上がります。
自分で好きなスタイルにアレンジできる
素材が人毛ミックスなので、人工毛特有のテカリが少ない医療用ウィッグです。
顔まわりや襟足部分は人毛を採用していて、快適なつけ心地が特徴。
こめかみにワイヤーが搭載されており、ウィッグの浮きも抑えられます。
このアイテムはノーカットのまま届くので、自分でカットするなど好きな髪型にアレンジできます。
3位 リネアストリア『天使の四季のボブ』
エアリーなボブを再現
素材に人工毛を採用した医療用ウィッグです。すべての素材をハンドメイド製法で植え付け。
空気感やボリューム感が出ているボブスタイルに。
伸縮性のあるキャップなので通気性も◎。
つむじは自然な立ち上がりを再現したI型ノーマルタイプ。
180℃まで耐熱性があるので、ドライヤー、コテ、ヘアアイロンの使用も可能です。
4位 ブライトララ『医療用ウィッグ ナチュラルボブディ』
光沢が抑えられた人工毛を使用
ボブとミディアムの中間ヘアスタイルが特徴です。
素材は光沢が抑えられた品質の高い人工毛を採用。
1本ずつ手植えしており、生え際の自然な立ち上がりを再現しています。
つむじをリアルに見せるために、ランダムに植え込んでいることも特徴。
カラーバリエーションは6色。
5位『天使のオリビアショート』
かわいらしいショートヘアスタイル
質の高い人工スキンを使い、1本ずつ手植えで仕上げた医療用ウィッグ。
人毛30%と人工毛70%をミックスし、バランスのいい毛質を再現。
人工スキンの範囲であれば分け目を自由にアレンジ可能です。
敢えて襟足部分をマシンメイドにすることで、浮きが抑えられています。
かわいらしい丸みのあるショートヘアに仕上がっています。
6位 リネアストリア『天使のすっぴんロング』
前髪のアレンジがしやすいロングヘアスタイル
耐熱性がある人工毛を採用。
ロングヘアスタイルの医療用ウィッグ。
自由に分け目が変えられ、前髪を下ろす・上げるなど好みのスタイルがつくれます。
ドライヤーやコテ、ヘアアイロンが使用でき、シャンプーを使ってお手入れも可能です。
カラーバリエーションは4色です。
7位 メディカルケアウィッグ an『医療用ウィッグ フェミニンボブ ミディアム』
定番のフェミニンボブ!
人工皮膚(リアルスキン)を採用しており、とても自然な見た目の医療用ウィッグ。
伸縮性のあるネットを使用しているのでフィット感も抜群。
サイズ調整機能付きなので脱毛時、髪が生えてきたときも自由に調整可能です。
医療用ウィッグ【男性用】おすすめTOP3 生え際が自然なタイプ
では、メンズ向け医療用ウィッグのおすすめ商品を紹介します。
1位 フェシフェン『ウィッグ メンズ』
すべて人毛を使用した医療用ウィッグ
素材はすべて人毛。総手植えで製作しているので、自然な毛流れを再現。
また、人工スキンも使用しているのでつむじもナチュラルです。
ベースは伸縮性や通気性がよく、地毛が伸びても使い続けられます。
アイロンやコテの使用も可能な商品で、カラーはブラックのみ。
2位 メンズストーリ『ミディア』
自然色と白髪20%の2カラーリング
ミディアムスタイルの医療用ウィッグです。
すべての素材に人毛を採用しているのでツヤ感が自然なタイプ。短すぎず長すぎないミディアムヘアは、さまざまなシーンに合わせてアレンジ可能です。
カラーは自然色と落ち着いたグレイヘア(白髪20%)のふたつから選べます。
年齢に合わせたカラーを探している人にオススメです。
3位 ライツフォル『メンズウィッグ ショートウルフ』
サイズフリーなので地毛の量が変化しても長く使い続けられます。リアルなつむじでナチュラルなスタイルに。
トップ部分の毛流れが自然
素材に耐熱性がある人工毛を採用。
ドライヤーやワックスでヘアアレンジを楽しめます。トップ部分を手植えにしているため、自然な毛流れや分け目が生まれています。
また、ウィッグの後ろ側に調整フックを搭載。そのため、薬剤による脱毛の変化にも対応可能です。カラーは黒・茶色・明るい茶色の3色。
「医療用ウィッグ」のオススメ商品一覧
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商品名 | アンベリール『スライド・レイヤー em-36 バリュータイプ』 | Aderans(アデランス)『フルウィッグ 自然色』 | 1位 ネクストラボ『Custom Full Wig NEW CASUA』 | 2位 アクアドール『ヴィーナス ノーカットセミロングウィッグ』 | 3位 リネアストリア『天使の四季のボブ』 | 4位 ブライトララ『医療用ウィッグ ナチュラルボブディ』 | 5位『天使のオリビアショート』 | 6位 リネアストリア『天使のすっぴんロング』 | 7位 メディカルケアウィッグ an『医療用ウィッグ フェミニンボブ ミディアム』 | 1位 フェシフェン『ウィッグ メンズ』 | 2位 メンズストーリ『ミディア』 | 3位 ライツフォル『メンズウィッグ ショートウルフ』 |
特徴 | 着けていることを忘れるほどの装着感 | 長時間付けててもムレない! | 色合いや陰影が自然な人毛タイプ | 自分で好きなスタイルにアレンジできる | エアリーなボブを再現した医療用ウィッグ | 光沢が抑えられた人工毛を使っている | かわいらしいショートヘアスタイル | 前髪のアレンジがしやすいロングヘアスタイル | 定番人気のフェミニンボブ! | すべて人毛を使用した医療用ウィッグ | 自然色と白髪20%のふたつのカラーリングを用意 | トップ部分の毛流れが自然な医療用ウィッグ |
毛質 | 人毛ミックス | 合成繊維(アクリル系60%、ポリエステル40%) | 人毛 | 人毛MIX | 人工毛 | 人工毛 | 人毛MIX | 人工毛 | 人毛ミックス | 人毛 | 人毛 | 人工毛 |
スタイル | ショート | ショート・カール | ミディアム | セミロング | ミディアム | ボブディ | ショート | ロング | ボブ | ショート | ミディアム | ショートウルフ |
カラー | ナチュラルブラック、ダークブラウン、ナチュラルブラウン、ライトブラウン | 自然色(日本人の一般的な髪の色) | チョコブラック、ラベンダーブラック、ソフトグレージュ、サンドベージュ、ライトアプリコット | モカブラウン、ショコラブラウン、ショコラブラック、ナチュラルブラック | ナチュラルブラック、ダークブラウン、チョコブラウン、ミルクブラウン、ピンクブラウンプリン、ミックスマロンプリン | ナチュラルブラック、ビターブラウン、チョコパルフェ、マロンブラウン、オリーブ、ハニーブラウン | ナチュラルブラック、ダークブラウン、チョコブラウン | ナチュラルブラック、リッチダークブラウン、マロンチョコブラウン、ミルキーモカブラウンプリン | ナチュラルブラッグ、ダークブラウン | ブラック | 自然色、白髪20% | 自然な黒、自然な茶色、明るい茶色 |
【サイズの測り方】サイズ選びが大切!
まずはやわらかい素材のメジャーを用意してください。一人で測るのが難しい場合は誰かに手伝ってもらいましょう。また髪の毛が長い方は結んでから測りましょう。
前頭部の生え際から耳横に沿わせて首の付け根部分(ぼんのくぼみ)まで測ります。なるべく髪のボリュームを抑えてピタッと測るのがポイントです。片側30センチなら反対側分も倍にして60センチになります。既製品のサイズ表を見て、サイズを選びましょう。
【Q&A】医療用ウィッグに関するよくある質問
どんなヘアスタイルのウィッグを選べばいい?
医療用ウィッグは、スタイルやカラーなどのバリエーションが豊富。
ショートやミディアム、ロングヘアはもちろんのこと、ウェーブやカールなどさまざまです。
治療前の自分のヘアスタイルとあまり変わらないウィッグのほうが、自分の肌の色や目の色にも自然に馴染み、また見慣れた姿にすることで周りからの目も気にならず自分への自信もつくことでしょう。
抗がん剤治療の場合、ウィッグはいつから必要?
抗がん剤の一般的な治療の流れは、治療日を決定して薬の投与が始まります。副作用が出始めるのは、薬の投与から10日から20日後といわれています。治療内容や薬の期間によって副作用の出方はさまざまなのであくまでも目安程度としてしてください。
また既製品なのかオーダーなのかでかかる入手までの時間も変わります。
治療スケジュールから逆算して医療用ウィッグを準備する必要があります。
まとめ
医療ウィッグは一時的に使うといっても、自分の髪に自然に馴染むことが大切です。脱毛状況や地毛のが生えてきたときなどでボリュームが変化するとサイズ感も変わってきます。既製品をいきなり購入するのは不安という方は、一度試着することをおすすめします。ご自身にピッタリのウィッグと出会えますように。
最後までお読みいただきありがとうございました。
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ぜひ参考にされてみてください。